はじめに
漠然としたイメージですが、住宅ローンを抱えた時点で、FIREは遠のくと思っていました。
実際、家を買うということは毎月の固定費が大きく増えることを意味します。
住宅ローンの負担が増えれば、その分FIREに必要な資産額も大きくなり、目標が遠のくのではないかと感じていました。
特に、注文住宅について調べ始めたときは不安が一気に大きくなりました。
ネットで検索すると出てくるのは1億円を超えるような事例ばかりで、「現実的ではない、これは無理かもしれない」と感じたのを覚えています。
もともと住んでいた賃貸は家賃10万円台前半で、会社からの家賃補助もあり実質の負担はかなり抑えられていました。
そこから住宅ローンを抱えるとなると、家賃補助がなくなることも相まって支出は一気に増えます。
「家を買うと自由が減る」
そんな感覚がずっとあり、長い間マイホーム購入に踏み切れずにいました。
それでも現在は30代で資産3000万円台を運用しながら、注文住宅の住宅ローンを抱えつつサイドFIREを目指しています。
一般的に見た住宅ローンと負担感
一般的に住宅ローンの返済負担は、年収の20〜25%程度が目安とされることが多く、これを超えると家計への影響が大きくなると言われています。
(参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」※該当ページへリンク)
また、家計全体で見ても住居費は支出の中で大きな割合を占めるため、固定費の増加は生活の自由度に直接影響します。
(参考:総務省統計局 の家計調査)
こうした一般論だけを見ると、「住宅ローン=FIREと相性が悪い」と感じるのも無理はありません。
「最短FIRE」だけが正解なのか?
ただ、考え方が変わるきっかけも少しずつ出てきました。
将来FIREして自由な時間を得ることは魅力的ですが、一方で「今の時間」も同じくらい大切なのではないかと思うようになったのです。
特に子供と過ごせる時間は限られています。
また、実際に注文住宅を検討する中で、「住環境を整えること」が日々の満足度に与える影響は非常に大きいと感じるようになりました。
もちろん、時間や幸せの価値観は人それぞれです。
ただ私の場合は、「最短でFIREすること」だけを人生の最優先にするのではなく、家族との時間や日々の暮らしやすさにも比重を置いて考えたいと思うようになりました。
ライフプラン作成による現状と将来の「見える化」
一方で、FIREを諦めたくないという想いはずっと持っていました。
住宅購入とFIREをなんとか両立させることはできないかと模索する中で、本腰を入れてきちんとしたライフプランを作成しました(それまでは資産運用シミュレーションとざっくりとした家計管理のみでした)。
収入・支出・資産の推移を「見える化」することで、良くも悪くも、漠然とした不安を現実的な判断に変えることができます。特に、「教育費が増える時期」「住宅ローン残高」「資産取り崩し時期」を具体的に確認できたことで、漠然とした不安がかなり減っていきました。
当初は40歳前後での完全FIREをイメージしていましたが、住宅ローンを考慮すると、完全FIREは50代まで後ろ倒しになる見込みとなりました。一方で、配当収入や副業収入を組み合わせた「サイドFIRE」であれば、40代後半でも現実的だと判断しています。
もちろん、住宅ローンを持たない方が、最短でFIREを達成しやすいのは事実だと思います。
それでも私の場合は、「最短FIRE」を追求するよりも、人生全体の満足度とのバランスを重視したいと考えるようになりました。
インフレ・金利から考える「早めに買う合理性」
さらに、購入タイミングについての考え方も変わっていきました。
FIREを達成してから家を買うよりも、インフレが進む前・金利が低い段階で購入する方が合理的な可能性があると感じたからです。
実際、日本では長く低金利環境が続いていましたが、近年は政策修正の動きも見られます。
(参考:日本銀行「金利関連統計」 )
住宅ローンは借入時期による金利差が長期的な総支払額に大きく影響します。
また、今後インフレが進めば、住宅価格そのものがさらに上昇する可能性もあります。
そのため、「FIRE達成後に購入する」のを待つよりも、条件が良いうちに購入した方が合理的ではないかと考えるようになりました。
マイホーム購入の決断へ
こうした価値観やライフプランを整理した結果、最終的に私は住宅ローンを抱えてでもマイホームを購入する決断をしました。
もちろん、不安が完全になくなったわけではありません。
それでも、「最短でFIREすること」だけを優先するのではなく、「今の暮らしの満足度」や「家族との時間」も含めて考えた結果、自分にとっては合理的な選択だと感じています。
結論:住宅ローンとFIREは両立できるのか
結論としては、住宅ローンによってFIREの難易度は確実に上がるものの、ライフプランを具体化し、自分に合ったFIREの形を整理すれば、両立は十分可能だと考えています。
重要なのは、「最短FIREだけが正解ではない」と理解した上で、自分や家族にとって何を優先したいのかを整理することだと思います。
もし同じように悩んでいる方がいれば、まずはライフプランを作成し、現状と将来の見通しを「見える化”してみることをおすすめします。



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