書籍「LIFE SHIFT」が教えてくれた、資産形成のフェーズという考え方

はじめに|なぜ今『LIFE SHIFT』を資産形成の文脈で捉え直すのか

FIREや資産形成を考える中で、長期投資をして決まった額に達したらFIREという単純なゴール設定を当初していましたが、ライフステージが変わる中で教育資金や進路などを想像しながら、改めてゴール設定の難しさを感じました。

「LIFE SHIFT」を読むことで、直接お金の話ではないものの、人生を長期目線で捉え「人生を設計する」といった新しい視点を得ることができました。これは資産形成と相性がよいと思っています。

ライフプランを眺めながら、いつの時期にどんなライフスタイルを送り、どんな挑戦をしていたいのか、こういった目線で考えるきっかけになったポイントを本記事で紹介していければと思います。

過去のロールモデルが通用しない時代に生きている

自分の親世代が常識として捉えていた、終身雇用・年功序列・定年後引退といったモデルが今の時代では前提として成立しなくなっている現実があると本書では紹介されています。

親世代もしくは職場の上司世代の成功例が、そのまま再現できないということであり、FIREのような生き方、考え方はそういった過去の成功例から別の視点での人生の考え方だと改めて感じました。

私自身、そもそも皆同じレールに乗ったような常識とされる考え方には違和感があったため、本書の過去のロールモデルが通用しない時代、という言葉がしっくりきました。

「前例がない=間違い」ではなく前例がないことが前提の時代という認識への転換、これこそが重要と思います。

人生を「一本道」ではなく「フェーズ」で捉えるという発想

「LIFE SHIFT」の核心となる「マルチステージの人生」の考え方では、学ぶ→働く→引退、ではなく学び直す、働き方を変える、立ち止まる、といったフェーズが繰り返される人生観が示されています。

近年よく耳にする「リスキリング」もこういった人生観が徐々に浸透しているためではないかと思います。

そのため、資産形成も「一気にゴールへ」ではなく、段階ごとに役割が変わるということに気づかされました。

ライフステージごとに子供が小学生、中高生、それ以降、などのフェーズごとに、自分や家族はどのようにあることが望ましいか、都度考えていくが大切。そのために今は将来の選択肢を増やしていくための挑戦を続けていくことで、各フェーズにおいて柔軟な対応ができるようになる、そう考えるに至ったのはこの本のおかげです。

このブログ執筆も挑戦の一環であると考えています。

変化は避けるものではなく、準備して迎えるもの

本書では変化が怖いのは「想定していない」からとされています。つまり、想定外が恐怖に繋がり、想定内は安心に繋がる、と解釈することができると思います。

そこで変化に対応すべく、スキル、健康、人間関係、資産形成、これらを進めていくことで、すべてが変化への耐性になる、ということです。

特に資産形成はリターン追求という捉え方ではなく、変化に対応するための準備行為という位置づけで考えるべきというのが新しい気づきです。

結果として、FIREを「逃げ」ではなく「備え」として捉えることができるとよりポジティブな理解をすることができるようになりました。

時間の組み立て方を変えると、資産形成の意味も変わる

人生を長期で見たとき、「今は何に時間を使うフェーズか」を考えることも重要です。

なりふり構わず収入を最大化する時期、スキルアップや自己投資といった学習に振る時期、人生の方向性を考えるような余白を作る時期、これらは同時に成立させることは難しいです。

そのため、資産形成も「今すぐ結果を出すもの」ではなく、長期で見てプラスの価値をもたらすもの、そう捉えるようになったと変化を感じます。

資産形成はゴールではなく、選択肢を持つための手段

資産形成のゴールを改めて考えると、お金そのものよりも、いつ、どこで、何をするか本当の意味で「選べる状態」になる、そのことに価値があるという整理ができるかと思います。

これは仕事を辞める、リタイアするだけではなく、働き続ける、仕事のペースを落とす、別の仕事や活動に挑戦をする、といったことを自分で決められる状態です。

そこから、FIREは「必ずリタイアする目標」ではなく、人生の選択肢を広げる一つの形だと考えるようになりました。

おわりに|前例のない人生を、自分で設計していく

本書を通して、正解がないことへの不安は完全には消えないものの、いつでも設計し直せるという安心感と納得感が得られました。

「LIFE SHIFT」は答えをくれる本ではなく、問いの立て方を変えてくれた本と言えます。

今後もブログを通じて資産形成やFIREについて各フェーズで心境や考えを振り返り、言語化を通して変化への備えをしていきたいです。

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